中期中絶(12週0日~21週6日まで)で起こりうる合併症
中期中絶は初期中絶に比べて週数も大きいため、子宮破裂や手術に伴う出血増加などが起こる確率が高くなり、リスクも高くなります。
子宮口にラミナリアという棒を何本も入れて胎児を出しやすくします。
その際に途中からメトロイリーゼ(小さな風船)を入れて行う場合もあります。
さらに陣痛を誘発するプレグランディンという膣座薬を3時間に1度膣内に入れます。
そして胎児が出てくるまで早ければ翌日、遅くて数日かかるので、当然入院が必要となり、陣痛を経験することで肉体的そして精神的に大きな負担をかけることになります。
無理な頚管拡張により、子宮頚管裂傷や、陣痛が強すぎた場合には子宮破裂、子宮の収縮不全などによる多量出血、子宮内感染などの合併症を引き起こす可能性があります。
そして、中絶を終えた後にはあくまでも陣痛を起こして「出産」したことになりますので、役所のほうへ死産届を提出し、胎児の埋葬許可証をもらう手続きをしなくてはなりません。
以上のことを考えると中期中絶は初期中絶に比べ肉体的、精神的に大きな負担をかけてしまうというデメリットがあると言えます。