一般的な中絶手術の流れ
中絶手術を行う時期により手術の流れは変わりますが、一般的に中絶を行う11週までの初期中絶の手術について説明します。
- 手術しやすいように子宮口を徐々に広げるための器具を入れます。(術前処置)
※痛みを伴いやすい処置です。術者が手術しやすいように行われます。 - 直前に、トイレを済ませ血圧の計測と同時にサチュレーションモニター(血液酸素飽和度)を装着し、呼吸管理をします。
- 点滴処置を施し、血管を確保した後、麻酔薬を投与します。
- 手術用の膣鏡を使い、膣内の消毒後、子宮頚管を広げるヘガールという棒状のものを次々挿入して徐々に広げます。
- 拡張後、子宮内容をつかみ出す器具と小さなスプーンみたいな器具を使い、妊娠成分を掻き出します。(掻(そう)把(は)法)
- 拡張後、子宮内容をつかみ出す器具を使用してから、吸引器で吸い出す方法で妊娠成分を取り出します。(吸引法)
※ 基本的には手術時間は約5分〜10分ほどで手術は終わりますが、吸引法のほうがより短時間で出血も少なく終えることが可能です。 - 子宮収縮剤を注射し、 手術終了後麻酔が醒めて、数時間したら帰宅できます。