人工妊娠中絶手術の手術法について
人工妊娠中絶手術の手術法は、2通りあります。
ひとつは掻把(ソウハ)法という手術法で子宮内の内容物をスプーンのような医療器具で掻き出すものです。これは、手作業で行うので時間もかかり、出血量も増えやすく、子宮内膜へのダメージも大きくなりやすいリスクがあります。
もうひとつは、当院で行っている吸引法という手術法で吸引器という掃除機のような医療器具によって子宮内の内容物を吸引して取り出すものです。これは吸引圧によって内容物を吸い出すので、時間が短時間で済み、出血も少なく、子宮内膜へのダメージも少なく出来るWHO(世界保健機関)でも推奨されている方法です。
現在の吸引器は様々な改良がなされ、吸引管に減圧弁を付け、減圧弁から吸引口までの減圧空気管を付けた二重構造のため確実に吸引出来、以前危惧された逆流に伴う血液・付着物による感染リスクはなくなりました。
また、当院では、様々な性感染症(クラミジア、HIV、B型肝炎、C型肝炎、梅毒)を漏らさずチェックし対応しているので安心です。