中絶手術予約~終了までの流れ
中絶手術日の決定と予約
手術前診察を受け、手術日を決定し予約をしていただきます。
中絶手術当日は、予約来院時間の8時間前からは一切食事禁止になっております。
これは静脈麻酔をする上で、胃に内容物があると中絶手術中に無意識に嘔吐した内容物が肺や気管支に入ったりして、窒息の原因になってしまう危険があるためです。
脱水を避けるため、少量の水分の摂取はしていただきます。前日の入浴は、特に問題ありません。
睡眠をしっかりとって中絶手術に備えて下さい。どうしても中絶手術に対しての不安が強く、眠れない方には、抗不安薬や睡眠導入剤の処方もしておりますので、ご相談下さい。
同意書(手術同意書)の説明
手術日が決まりましたら、同意書をお渡ししますので、当日までにご用意下さい。
同意書には、お二人のご住所、氏名等は必ずそのご本人が書き、捺印していただきます。
なお「配偶者」とはご結婚していなくても、お相手の男性の方・パートナーという意味です。
この同意書(手術同意書)は、提出が義務付けられており、お相手の男性の同意が原則として必要となります。
もしお相手の分の同意書がご用意できない場合は、事前にご相談ください。
費用の説明、当日の説明
中絶手術の費用、当日の注意事項等の説明をします。
お会計
当日の費用(初診時)は初診料・検診代・超音波検査代含めて、10,000円(税抜)です。
なお、その他処置やお薬が処方されたときは別途費用となります。
手術当日
来院時は当クリニックにて着替え(衛生的なガウン等)をご用意しておりますので、お手軽に来院することができます。
また中絶手術後、お目覚めの後には速やかに水分電解質を補給するために、お飲み物もご用意しております。
当クリニックの中絶手術は術前処置と言って、子宮頸管を広げる処置をしません。
この処置をすることによって、術者はやりやすくなり安全性が高くなることが処置をする理由ですが、静脈麻酔後、痛みがわからない状態で、細い器械で丁寧に頸管を広げることによって、安全性に変わりなく中絶手術をすることができるという考えで、当クリニックの中絶手術は痛みが全くなく点滴の麻酔で眠っている間に終了することが出来ます。
中絶手術の時間は約10分程度で、吸引法という吸引器械を使用した安全な方法で中絶手術を行います。
吸引法で手術をすると中絶手術に要する時間が少なくて済むため、術後炎症を起こすリスクが低くなります。
また、出血量も少なくさせることが出来、子宮内に妊娠成分が残るリスクを低減させることが可能です。
中絶手術後大体2~3時間後には歩ける様になりますので、それまではベッドでゆっくり眠っていただき、その後お帰りいただきます。
当日は、なるべく安静にしていただきますが、夜寝る前のシャワー等は構いません。また翌日からデスクワーク等の軽い労働も問題ありません。
中絶手術後について
- 当日は自分で自転車や自動車を運転しないでください。
- 当日は、なるべく安静にしてください。
- 夜寝る前のシャワー等は構いません。
- 翌日からデスクワーク等の軽い労働も問題ありません。
中絶手術後3日目位には、子宮内に溜まった血液が出てくることがあり、その際に一時的な強い下腹部痛を感じることがありますが、市販の痛み止めを併用しながら様子を見ている程度で自然に改善します。
もし万が一発熱を伴う辛い痛みの場合は、なるべく早い段階で受診していただく様に対応しております。
人工妊娠中絶の手術から約1週間後に術後検診を受けていただき、子宮の回復状態を確認します。
術後検診費用は手術費用に含まれています。
術後検診の際に子宮の回復状態を確認し、OC(低用量ピル)を内服していただきます。
ピルを服用する理由は、避妊だけではありません。
特に最初の3カ月は中絶手術によって崩れたホルモンバランスを改善し、人工的に月経周期を回復させる事によって早く子宮内膜も回復しやすくなるという点も大事な理由です。
世界では中絶手術後から1週間以内にピルの服用を開始することが推奨されています。
次の生理(月経)を待つ意味はまったくありません。